Column

コラム

うつ病について

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うつ病って病気なの?

はい。うつ病は日本人の15人に1人が一生のうちにかかるという非常にありふれた病気ですよ。 気になる症状が続くときは、専門家に相談することが必要です。(厚生労働省「こころもメンテしよう」より)

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うつ病-抑うつ症候群-

気分障がいの一種、原因不明。

【症状】

意欲・興味・精神活動の低下。

焦燥、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・不安など。

疲れやすいといった身体症状が現れ、
日常生活に大きな障がいが生じる

【治療法】
ゆっくり休養を取ることと薬による治療、軽く体を動かすことなど。

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発達障がいについて

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ADHDは発達障がいの一つだよね

そうですね。ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障がい)、ASD(自閉症スペクトラム障がい)、 SLD(限局性学習症/限局性学習障がい)、LD(学習障がい)をまとめた名称が発達障がいです。

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ADHD

後天性のものではなく、先天性の障がい。

【治療法】
認知行動療法や薬での治療があるが、
身近な人に話を聞いてもらうのでもいい。

【症状】

衝動性:気になった瞬間に車が来ているかを確認せずに飛び出してしまう。

多動性:椅子にずっと座っているのが苦痛と感じるなど。

【治療法】
集中力や注意力を高める、衝動性や多動性を軽減する効果の服薬治療。
医療機関やカウンセリングを受けることで、自己理解を深めていく方法。

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ASD(自閉症スペクトラム)

ASD(Autism Spectrum Disorde)。

他人との意思や情緒の疎通、適切な関係を築くことに問題を示すといった社会的コミュニケーションと社会的相互作用の困難さに関する特徴、 同じ状況や決められたことへのこだわりが強く柔軟な対応ができないといった行動や興味、活動が限定されて、反復的なパターンを有する特徴を幼少期から継続して持ち続けている障がい。

その他にも特定の感覚刺激に対して、過敏であったり、鈍感であったりするといった感覚異常の人もいる。

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LD(SLD含む)

限局性学習症(Specific Learning Disorder)。

主に医療分野では知能など他の能力に問題がないのに「読む」「書く」「計算する」のいずれか一つ、あるいは複数に著しい困難がある場合を指す。
一方、教育分野では上記に加えて「聞く」「話す」「推論する」のどれか、あるいは複数に著しい困難がある人も含み、学習障がい(Learning Disorder)とする。

【治療法】
LDは生まれ持った脳の特性によるものであることから、根本的な治療方法は確立されていない。
そのため、個々の特性に合わせた教育や療養を行い、学習障がいとうまく付き合いながら生きていく術を身に付けることが大切。

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PTSDについて

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PTSDってトラウマ…だっけ?
心理的外傷だったかな。

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障がい)といいます。 必ずしも生死にかかわる危険に晒されておこるわけではなく、幼いころからトラウマ体験や虐待など逆境体験が複数ある場合なども発症しやすい症状です。

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PTSD

強い恐怖感を伴う体験の記憶の
心的外傷後ストレス障がい

【症状】

命の危険を感じたり、圧倒的な強い力に直面したりといった、強い恐怖感を伴う体験をした人に起きやすい。

死の危険に直面した後に、その時の記憶が思い出されたり、自分の意思にかかわらず動悸などが起こったりする。

【治療法】
認知行動療法や薬での治療があるが、身近な人に話を聞いてもらうのでもいい。

PTSDの画像 PTSDの画像

統合失調症について

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統合失調症の度合いも人それぞれなんだよね。

統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。そのため気分や行動、人間関係に影響が出てきます。
健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、健康な時にあったものが失われる陰性症状があります。

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統合失調症

100人に1人が発症、発症原因は不明。

【症状】主に、幻聴・幻視、妄想

幻聴:他人から自分の悪口が聴こえる。

幻視:他の人には見えていないものが見える。

妄想:「誰かが自分のことを盗聴している」など。

統合失調症には4つの周期がある
<前兆期>発症の前触れのサインがある。
<急性期>幻想や妄想などの陽性症状が目立つ。
<休息期>感情の平板化や意欲の低下がみられる。
<回復期>徐々に症状が治まるが、認知機能障がいが現れることも。

【治療法】
薬で症状を緩和させる薬物療法。
園芸などの作業療法や病気の自己管理の方法を身につけたり、社会生活機能の訓練などの心理社会的治療。

統合失調症の画像

双極性障がいについて

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元気なときもある状態が「躁」ってこと?

ただ元気というよりは、ハイテンションで活動的な状態を「躁状態」、憂うつで無気力な状態を「うつ状態」といい、これを繰り返す障がいを双極性障がいといいます。

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双極性障がい

躁(そう)状態とうつ状態を繰り返す気分障がい。
うつの一種ではなく、治療法なども異なる。

【症状】

躁状態…話し続ける、人の意見を聞かない、睡眠を摂らなくても元気で活動を続けられる、根拠のない自信に満ち溢れる、金銭面の浪費、同じものを買ってしまう、など。

うつ状態…抑うつ(憂うつ、気分が重い)、興味や意欲の低下、睡眠障がい、自責の念、自己肯定力の低下、思考力の低下、自殺願望、など

【治療法】

精神療法→本人が自分の病気を知り、自ら病気のコントロールすることを援助(日記などが有効)本人が再発の兆候を知り、対応できるようになることで、再発時に早期治療が可能になる。

薬物療法→本人だけでなく、周囲の人も日ごろの様子や気分の波を見守り、躁うつ状態に気づくことが大切。

双極性障がいの画像